iTeachers
教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム
iTeachers:
The Other Side
〜イノベーターたちの素顔〜
iTeachersメンバーや、教育ICTの分野で活躍する先生たちの取り組みをレポートするWeb連載。iTeachersのマネージャー的存在である、ライターの神谷加代さんが、それぞれの教育現場を取材。保護者そして主婦の視点から、先生たちの素顔に迫ります。
小学生2人の母親。結婚を機にサンフランシスコに渡米し、10年の在米生活を経て2010年に帰国。その後、主婦ブロガーとして 「家庭×教育ICT」に関する話題をメインにした『主婦もゆく iPad一人歩記』を執筆。家庭や教育におけるICTのあり方を主婦目線で描き、教育関係者をはじめとする多くの読者から支持を得ている。現在は教育ICTの分野を中心にライターとして活動中。著書に『iPad教育活用 7つの秘訣』
主婦ブロガー/ライター
神谷 加代
Kamiya Kayo
<記事一覧>
「世界一受けたい!親子iPad授業 〜iTeachers Special Live in Yokohama 〜」レポート
iTeachersカンファレンス 2014 Spring 〜教育ICT、成功への分岐点〜 (前編)
永野 / 片山 / 小酒井 /金子 / 栗谷 / 小池 先生
iTeachersイベントレポート<後編>
「iTeachers × iStudents プレゼンLIVE
〜ICTで変わる“新しい学び”のアイデア〜」
永野 / 片山 / 小酒井 /金子 / 栗谷 / 小池 先生
iTeachersイベントレポート<前編>
「iTeachers × iStudents プレゼンLIVE
〜ICTで変わる“新しい学び”のアイデア〜」
New Report
第11回
大阪大学 岩居弘樹先生 / 玉川大学 小酒井正和 先生 / 俊英館 小池幸司先生
iPhoneケース展・イベントレポート
「世界一受けたい!親子iPad授業
〜 iTeachers Special Live in Yokohama 〜」
2014年9月14日、三連休真ん中の日曜日。快晴に恵まれた横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)にて「第11回 iPhoneケース展」が催されました。iPhoneユーザーだけでなく、クリエイターや関連企業の注目が集まる同イベント。iTeachersの先生が、初の“親子向け”ワークショップを開催するということで行ってきました。
「まずは、「iPhoneケース展って何それ?」という方にご説明です。iPhoneケース展とは、クリエイターの方々が参加される、iPhoneケースを使ったアートを展示イベントです。会場にはプロ、アマ問わず、様々な分野で活躍するクリエイターの作品がずらっと並んでおり、もとはiPhoneケースという身近な素材が華麗に変身するアートを楽しめるイベントです。
展示の他にも、iPhone関連商品の販売や企業のブースも設けられており、3日間開催される同イベントには、アートやガジェットが好きな人々を中心に来場者が7万人も訪れるという人気ぶりです。
そんなイベントの一角に設けられたイベントスペース。ここでiTeachersのワークショップが開催されました。
iTeachersの先生は、いつも教育関係のイベントで、教育関係者に向けて登壇されることが多いのですが、今回はちょっと趣向を変えて「親子向けワークショップ」に挑戦。会場には事前に応募した親子が集まり、子ども達のにぎやかな声の中、ワークショップが始まりました。
まずセッション1では、「子どものクリエイティビティを育てる おすすめアプリ」と題して、家庭でも楽しめる学習アプリを紹介。玉川大学の小酒井正和先生は、「クリエイティビティの根本にあるのは“いたずら心”ではないか」とし、タブレットのアプリであっても子どものいたずら心をくすぐるようなものを与えて欲しいと話されました。
では、小酒井先生がおすすめされたアプリを紹介しましょう。
会場にいた子どもたちの声が、ひときわ大きくなったのが「電車が動く!」アプリ。スクリーン上で線を引くだけで電車が自由自在に走る姿には、子ども達、かなり夢中になっていました。小酒井先生は、子どものクリエイティビティを伸ばすために、「絵を描くこと」を親子で一緒にやって欲しいといいます。ですが、親からみれば面倒なことであるのも事実。そんな時にタブレットを上手く用いるとクリエイティブな時間も家庭の中で上手く作り出せるのではないかと話されていました。
続いては、俊英館の小池幸司先生です。小池先生はアプリといっても、スクリーンの中で創作できるものを中心に紹介。子どもたちにとっては、「次は何を作ろうかな?」と想えるようなところが魅力です。
会場ではARを使ったアプリも試すことができました。子どもたちはスクリーンに浮かびあがってきた惑星を指でぐるぐる触って楽しみました。
ところで、小池先生が紹介された『Pottery』というアプリ、個人的にかなりおすすめです。単にスクリーンの中で陶器づくりの作業が疑似体験できるだけでなく、自分が作ったオリジナル陶器に得点がつきポイントが貯まる仕組みになっています。貯まったポイントを使って、ショップ内で材料を購入することも可能で、制作意欲が駆り立てられるでしょう。会場の親子からも「お〜〜!」と共感する声があがるほど反応が良かったので、家族で試してみてください。
セッション2では、大阪大学・岩居弘樹先生による「iPadで外国語学習〜親子でつくる英語ムービー〜」と題したワークショップです。岩居先生が実際に講義で行われているアクティブラーニングの手法が体験できます。
まずは、iPadを使わず、親子でできる英語の手遊びゲームから。ゲームを通して、岩居先生は子ども達に「外国語っていっぱい間違うもの。間違ったときは笑いましょう」と伝えられていたのが好感を持ちました。子どもも大人もなぜかコンプレックスを持ってしまうのが英語。外国語を話すためには、“間違って当たり前”という意識を持つことだって大切ですよね。
次いで、親子が協力しながら英語で自己紹介のムービーを作りました。子ども達は、すべての会話を英語で言えなくてもOK。名前、好きなもの、年齢、住んでいる場所などを英語で発音し、ムービーにまとめるだけ。親が英語を教えてもOK。「名前は?」「好きなものは?」と親が質問したのに答えで、それをムービーにまとめるのもOK。とにかく、大きな声で英語を発音しムービーにまとめるのがゴールです。
発音を練習する方法としては、実際に岩居先生が講義で実践されているのと同じ方法で取り組みました。使ったアプリはこれ。
「Word Wizard」を使ってどんな発音なのかをチェックし、その後、「Dragon Dictation」を用いて、自分の発声した発音が正しいかを確認するという流れです。岩居先生は講義の最中、学生全員の発音チェックをすることは不可能だが、アプリを活用すれば、日常会話で通じるくらいの発音を身につけることは可能だといいます。家庭でもトライできる英語学習として参考にしたい部分であります。
さて、何度も単語を練習した後は、教育現場では神アプリといってもいい「ロイロノート」を使ったム—ビーづくりです。親子が向かい合って、笑いながら英語のムービーを作っていきます。
最後は、会場の作品がいくつか紹介されました。短い時間で作ったものの、それぞれの親子関係が伝わってくるような個性的な作品を見ることができました。私も小2の娘と参加をし、英語のムービーを作ったのですが、とても楽しい時間を過ごせました。ムービーは公開すると怒られてしまうので思い出にとっておこうと思います。
関西出身のライターとしては、
こんなん朝飯前ですけど。。。。
取材で居合わせた某メディアの記者は、嫌がってたけど、無理矢理かぶらせたった。
筆者KAYO の ひとりごと